看病僧

日本仏教史のなかで、時に奈良時代は主に「官僧」という僧侶が政治を担う重要なプレイヤーでした。
一方で、民衆のなかに身を置き、その優れたキャラクターで絶大な人気を博した僧侶たちもいました。その代表的な存在が「行基」です。
彼らのような僧侶の中には、厳しい修行に耐え抜いた超人的な験力を基に、加持祈祷によって病苦を癒す「看病僧」が、現代でいう医者として各地で民衆からの信頼を得ていたと、平安初期に編まれた「日本霊異記」では伝えています。

仏教は、生きるための道を示す教えであります。その教えは、生きることの苦悩を滅する具体的な方法を教授しています。これは釈尊が教えを説いて2500年もの間受け継がれてきた普遍性がその事実を証明しています。
医学についていえば、特に現代医療は〝局地的治療〟が目的であり、人間の本性を癒すものではありません。
生きるために大切な〝抜苦与楽〟を施すのが現代の「看病僧」ではないかと考えます。

デイサービス本格稼働

6月1日よりデイサービスの一部自粛を解除いたします。
特にサ高住の入居者さまは4月8日からデイサービスのご利用を休止していましたが、広い浴場での入浴、リハビリ、レクレーションなどで、QOLとADLともに向上を目指してご利用を再開させていただきます。
高齢者にとってデイサービスは、心身のコンデションを維持するために極めて有用な場所です。自宅に篭りきりでは身体の清潔、筋力、口腔機能、認知機能などの低下が顕著です。
職員一同、感染予防を徹底しながら心を強く持って、地域の社会インフラとしての使命を果たしていくつもりです。

ダライ・ラマのことば

「人類に関してもっとも驚いていることは、
人は、お金を儲けるために自分の健康を犠牲にし、
健康を取り戻すためにお金を犠牲にする。
そして、将来を不安がって今という瞬間を満喫できません。
結果的に、現在にも将来にも、どこにも生きることができないのです。
人は、あたかも自分が死なない者であるかのように生きています。
そして〝本当に生きる〟という経験をしないまま死んでしまうのです。」

ーダライラマー チベット仏教の最高位で世界的賢者

考えさせられることばです。
不安要素が取り巻くなかでこそ、
わたしたちはしっかりと前を向いて
生きていかなくてはなりません

日曜日に思うこと…

誰もいない日曜日のデイサービスで思う。

介護のお仕事、
お年寄りをとおして、人生の素晴らしさを学ぶことができるお仕事。
こんな素晴らしいお仕事は他にないと思う。

辛いこと、しんどいこと、苦しいことがあるけども、
一日はおわり、また明日という一日がやってくる。
そうやって歳を積み重ねることは、
それだけ多くの幸せを積み重ねたということ。
お年寄りは小さな幸せを見つける天才。

介護のお仕事に出会えて、ほんとうによかったなあ…

緊急事態宣言解除!

21日政府からの発表で大阪兵庫ともに緊急事態宣言が解除されました。
私たち介護事業部も4月8日以降は事業課同士の行き来を制限したり、
サ高住入居者さまへの面会を制限し、さらにサ高住の入居者さまのデイ
サービス利用を休止するなど措置を行って参りました。
6月1日以降は、これらの措置をすべて解除する方針です。
ただし、感染予防については、三密を避ける、消毒を徹底する、従業員の
健康管理を促すなどの対策を継続強化して参ります。

介護事業は、社会インフラとして必要不可欠です。
そのような使命感のもと、心を強く持ってコロナウイルスととの戦いに
これからも挑みます。

恩師の勇退

西栄寺が〝お寺の介護はいにこぽん〟を始める際に、
ご自身の経験や人脈を惜しみもなく授けてくださり、
さらには、介護福祉部の主任という立場で
現場を牽引し続けてくださった私たちの恩師が
本日をもって勇退となりました。
お別れの挨拶として、
職員一人一人が感謝のことばを涙ながらに伝える様子は、
恩師の人柄がいかに素晴らしいかがあらためて実感した次第です。
恩師は、西栄寺の古くからの総代役員であり、
山田住職とは30年以上の付き合いになり、
今後もなん何かとご教示をいただくことになろうかと思いますが、
よろしくお願いを申し上げます。
今まで、本当にありがとうございました。
そして、おつかれさまでございました。

百忍

「変に処しては〝百忍〟の意を以ってこれにあたるが如し」
中国古典の指南書「菜根譚」にあることばです。
「変に処しては」とは人生において踏ん張りどころであり、
「百忍」とは〝忍〟を〝百回〟書き記すほど耐えるという意味になります。
いま、まさに、世の中は「変に処して」であり、
そして「百忍」の心で乗り切らなくてはなりません。

綺麗な花が咲かずとも、幹の根はしっかりと生やしているのごとく、
今のような大変なときこそ、しっかりと地に足を着けて乗り越えることで、
質的な成長を遂げることができるはずです。

画像は、西栄寺西宮坊の切り株に座す古仏さまです。
合掌

マスクの寄付

地域の提携病院と地域包括支援センターに、
マスクを寄付させていただきました。
病院では、やはりマスクが不足しているとのことですが、
マスクを洗ったり滅菌したりと苦心しながら励んでいるようです。
ほんとうに医療従事者の使命感には頭がさがります。
西栄寺は、マスク以外にも、感染予防のため遠方から
自動車で通う医療従事者用に参拝用の駐車場を
6台分無償提供しています。
地域の福祉が混乱しないように、思いつくことは、
〝はいにこぽんの精神〟で尽力します。
はいっ!と即答
にこっ!と笑顔で
ぽんっ!と行動

サ高住入居者さま限定サイト開設!

サービス付き高齢者向け住宅「はいにこぽんのいえ」にお住いのみなさまの、毎日の様子を、ご家族さま限定でご覧いただけるように致しました。
面会自粛をお願いしているなかで、入居者さまの最近の様子を少しでもご覧いただけるよう写真を連載する予定です。
できるだけ更新致しますので、定期的に当ページにご訪問ください。

穏やかな日和

にこぽんデイサービスは営業を継続しています。
緊急事態宣言の自粛要請のなかで、介護事業所は自主的に休業するところもありますが、利用者さまの日常を支えるうえで欠かせないのも事実です。
今日のような穏やかな日がどうぞ続きますように…