にこぼん法要

西栄寺のお盆もなんとか無事に終えることができました。
お盆の最終日、締めの盆法要は「にこぼん法要」です。

お盆の間、ご先祖さまが、皆の様子を伺いにこの世に帰ってこられ、15日には又、極楽浄土のお戻りになられるといわれていますが、17日だともうすでにお戻りになっているのではないかと利用者さまが心配されるといけませんので、「みなさんのご先祖さまには、17日までお戻りの日を伸ばすように頼んでいます!!」と言って、みなさんと大笑いしながら楽しくお勤めをいたしました。

看病僧

日本仏教史のなかで、時に奈良時代は主に「官僧」という僧侶が政治を担う重要なプレイヤーでした。
一方で、民衆のなかに身を置き、その優れたキャラクターで絶大な人気を博した僧侶たちもいました。その代表的な存在が「行基」です。
彼らのような僧侶の中には、厳しい修行に耐え抜いた超人的な験力を基に、加持祈祷によって病苦を癒す「看病僧」が、現代でいう医者として各地で民衆からの信頼を得ていたと、平安初期に編まれた「日本霊異記」では伝えています。

仏教は、生きるための道を示す教えであります。その教えは、生きることの苦悩を滅する具体的な方法を教授しています。これは釈尊が教えを説いて2500年もの間受け継がれてきた普遍性がその事実を証明しています。
医学についていえば、特に現代医療は〝局地的治療〟が目的であり、人間の本性を癒すものではありません。
生きるために大切な〝抜苦与楽〟を施すのが現代の「看病僧」ではないかと考えます。

ダライ・ラマのことば

「人類に関してもっとも驚いていることは、
人は、お金を儲けるために自分の健康を犠牲にし、
健康を取り戻すためにお金を犠牲にする。
そして、将来を不安がって今という瞬間を満喫できません。
結果的に、現在にも将来にも、どこにも生きることができないのです。
人は、あたかも自分が死なない者であるかのように生きています。
そして〝本当に生きる〟という経験をしないまま死んでしまうのです。」

ーダライラマー チベット仏教の最高位で世界的賢者

考えさせられることばです。
不安要素が取り巻くなかでこそ、
わたしたちはしっかりと前を向いて
生きていかなくてはなりません