さくら餅つくり

にこぽんデイサービスでレクレーションの一環として〝さくら餅〟をご利用者さまに作っていただき、また、召し上がってもいただきました。

みなさん楽しそうです
さすがはお手のものです
美味しいそうなお餅を前に笑顔がはち切れそうです
ほんとうに美味しそう!

敬老の日

にこぽんデイサービスでは、敬老の日にあわせて毎年恒例の〝西栄寺バンド〟によるライブを開催しました。バンドメンバーは3人と少なめですがアコースティックな演奏でご利用者さまにはゆっくりとお楽しみいただきました。

介護のみらいラボ

介護福祉情報の総合サイト〝マイナビ介護〟さんの〝介護のみらいラボ〟の取材を受け、記事になりました!

お寺が運営する介護施設はどんなところ?デイサービス・サ高住「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」の設立背景|気になるあの介護施設

お寺が運営する介護施設はどんなところ?デイサービス・サ高住「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」の設立背景|気になるあの介護施設

取材・文/タケウチ ノゾミ(イージーゴー)

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大阪市西淀川区にある「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」は、その名の通り、お寺が運営するデイサービスとサービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)です。施設は浄土真宗単立 泰心山 西栄寺のすぐ隣に位置しており、施設内では一般の介護スタッフに混じって、法衣をまとったお坊さんの姿が見受けられます。お寺が介護施設を運営することになったきっかけについて、「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」の介護福祉部長 吉田敬一氏に話を聞いてみました。

1.「はいにこぽんのいえ」ってどんな施設?

――「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」の施設紹介をお願いいたします。

大阪市西淀川区にあるデイサービスとサ高住です。西栄寺のすぐ隣に位置する3階建ての建物全てが介護施設となっており、1階をデイサービス、2階と3階をサ高住として使用しています。この建物は西栄寺が介護事業を始めた後に、1年半ほどかけて建築しました。デイサービスの1回の定員は35名で、2023年現在の述べご利用人数は95人です。そしてサ高住は2階と3階に7居室ずつ、計14居室あり、現在は満室となっています。平均介護度は、デイサービスが要介護2、サ高住が要介護3程度です。ちなみに施設の名前の「はいにこぽん」とは、昔からあるお寺の教えを元にしており、「はいと返事、ニコッと笑顔、ぽんとすぐ行動」という意味です。施設名の「はいにこぽんのいえ」は、「”はいにこぽん”の精神を持ったスタッフがたくさん在籍している家」という意味を込めて名付けました。

2.お寺が介護事業を手掛けることになったきっかけ

――お寺が介護事業を手掛けることになったきっかけを教えてください。

大きく2つあります。1つは、「お寺離れを食い止めたい」という思いです。お寺の活動といえば、お坊さんが檀家さんのお家に伺い、仏壇の前でお経を唱えてご先祖供養をしたり、ゆっくりお話を伺ったりすることが一般的です。しかし近年は檀家さんの高齢化による、檀家離れが問題視されています。そこで西栄寺としても、「お寺離れを食い止めるために、何か新しいことにチャレンジしなければ」という気持ちがありました。

もう1つのきっかけは、私自身が育児により福祉に興味を持ったことです。結婚して授かった長女が重度障害を患って生まれてきたことにより、育児の過程で様々な福祉サービスを受けることになりました。残念ながらその子は亡くなってしまったのですが、娘の亡き後、「娘と同じように福祉サービスを必要とする人のお手伝いをすることが供養になるのでは」と考えたのです。そして高齢者施設でのボランティア活動を通じ、自分も介護力を身に着けたいと感じて、ヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)を取得することにしました。

こうして受講することになった、ヘルパー2級の講習初日。「私はお寺で僧侶をやっている者です。今日はお寺から来ました。僧侶としてヘルパー2級を取得しようと思います」と自己紹介をしたところ、講師の方が「あんたお坊さんヘルパーかいな」という言葉を投げかけてくれたのです。その「お坊さんヘルパー」という言葉のインスピレーションに大変大きな衝撃を受け、お寺が介護事業を手掛ける可能性を感じました。その言葉が、現在の西栄寺の介護事業に繋がっています。

施設は西栄寺の真横に位置している

施設は西栄寺の真横に位置している

――お坊さんとヘルパーを融合しようとの考えは、ヘルパー2級を取得する以前からあったのでしょうか。

事業に直結させようといった明確な考えはありませんでしたが、資格の取得以前から、お坊さんと介護の仕事には似ている部分があると感じていました。毎日どこかのお家に行ってお経を読み、ご供養をするお坊さんの行動と、お家に訪問して介護が必要な方のケアを行うヘルパーの行動パターンには、親和性があるのではと感じていたのです。もしかしたら、我々お坊さんも読経やお話を伺うだけでなく、生活援助や介護もできるのではないかと思っていました。

3.お坊さんとヘルパーの仕事には似たものがある

――介護事業をスタートしてから、現在までの道のりを教えてください。

先述の通り、お坊さんとヘルパーの仕事には似たものがあると感じていたので、まずは訪問介護からスタートしました。これが2014年7月のことです。そして同年の11月には、障害福祉サービスの事業を、翌年の2015年9月には居宅介護支援事務所を立ち上げました。これらの事業や事務所を立ち上げた理由は、訪問介護と居宅介護を一体化して運営した方が、より充実した介護計画を立てられるのではと感じたためです。ありがたいことに、訪問介護は割と早い段階で軌道に乗ったため、その後のケアマネジャーの採用や事務所の運営にあたって特に障害はありませんでした。

そして少し落ち着いた頃に持ち上がったのが、デイサービスの設立です。「訪問介護だけでなくデイサービスも運営した方が、より充実した介護計画を立てられるのでは」との考えから、デイサービスの設立を決めました。そして、デイサービスのために専用の建物を建設することになります。また、その当時はお泊まりデイやショートステイを繰り返す「ショートロング」などが流行しており、自宅と施設を往復する利用者さんが多くいらっしゃいました。そこで、せっかく新しい建物を用意するならサ高住も追加しようという流れになり、現在のデイサービスとサ高住をあわせた「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」が誕生したのです。

デイサービスにて利用者さんと交流するお坊さん

デイサービスにて利用者さんと交流するお坊さん

4.壁は文化庁? 宗教法人として運営許可を取るまでの道のり

――お寺が介護事業を手掛けるにあたって、大変だったことや苦労したことはありますか。

最も大変だったのは、施設の運営にあたって国や市から許可をいただくことです。西栄寺は他県を含め多くの事務所を持っているため、宗教法人 西栄寺を監督する部署は文化庁になります。そのため文化庁に許可を貰えなければ、介護事業をスタートさせることはできませんでした。また文化庁の許可だけでなく、大阪市福祉局からの許可も必要だったため、両方のやり取りを同時に行うことになったのです。

この許可の取得に頭を悩まされた理由は、介護事業は大阪市福祉局の許可がないと始められないにも関わらず、文化庁には、実際に事業を行ったうえで、事業の必要性を証明する必要があったためです。そもそも、お寺はお布施収入が主体になるため、収益事業をあまり行いません。そのため介護事業を始めるには、実際に事業を行ってみて、必要性を証明するようにと告げられたのです。一方で大阪市福祉局からは、「文化庁の許可がないと介護事業の運営は認められない」と言われました。

「幼稚園などの施設を運営しているお寺もあるのだから、そこまで許可の取得は難しくないのでは」と感じるかもしれませんが、幼稚園を運営しているお寺は、お寺が別法人として社会福祉法人を運営していることが一般的です。またお寺の代表である住職が社長になり、株式会社を興して別の事業を営むケースもあります。しかし我々は宗教法人として介護事業の認可を取りたかったので、険しい道のりとは分かっていても、新しく法人は作りませんでした。

当時、宗教法人が介護事業に関する許可を取得した前例はなかったため、文化庁も大変慎重になっていたのだと思います。最終的には、お寺が介護事業を営むことによる檀家さんへの影響や、宗教活動への活性化への繋がりについてレポートにまとめ、それを提出することで介護事業の必要性を立証しました。宗教法人として許可を取りたいという強い思いがあったので、こうして介護事業を手掛けられることは本当にありがたいと感じています。

お寺が運営する介護施設ならではの取り組みは?デイサービス・サ高住「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」|気になるあの介護施設

お寺が運営する介護施設ならではの取り組みは?デイサービス・サ高住「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」|気になるあの介護施設

取材・文/タケウチ ノゾミ(イージーゴー)

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大阪市西淀川区にある「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」は、その名の通り、お寺が運営するデイサービスとサービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)です。施設は浄土真宗単立 泰心山 西栄寺のすぐ隣に位置しており、一般の介護スタッフに混じって、法衣をまとったお坊さんの姿が見受けられます。お寺が運営している介護施設ならではの取り組みや、お寺が介護施設を運営するメリットについて、「お寺の介護 はいにこぽんのいえ」の介護福祉部長 吉田敬一氏に話を聞いてみました。

5.在籍している僧侶の半分が介護資格を所持

――2023年現在、介護資格を持っている僧侶は何名在籍しているのでしょうか。

介護福祉士が4名、介護職員初任者研修が8名の計12名です。現在在籍している僧侶は24名なので、ちょうど半分が介護資格を所持していますね。ただし12名全員が日常的に介護施設に出入りしている訳ではなく、主だったものがお寺と介護の仕事を兼務している形になります。ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり、お寺と介護の業務をほぼ分離していたのですが、今後はまたお坊さんたちに介護の業務に戻ってきてもらいたいと考えています。

6.「お寺の介護」ならではの取り組み

――お寺が運営していることを活かした取り組みがあれば教えてください。

「お寺の介護」との名前の通り、お寺が運営していることを可能な限り活かしています。当デイサービスでは身体のリハビリと心のリハビリの両方を行っているのですが、身体的なものとしては、お寺の境内を散歩するリハビリを取り入れています。介護施設の真隣にお寺があるので、境内を散歩して本堂まで行き、手を合わせるといったものです。またお寺で定期的に行われている法話会に、デイサービスの利用者さんが参加されることもあります。

心のリハビリとしては、お寺であることを活かした落ち着いた空間づくりに取り組んでいます。これは理屈では説明できないものですが、お坊さんがいたり、仏像が置いてあったりするだけで、どこか落ち着ける空間が広がると感じています。そのため僧侶が介護の仕事を担当する際には、必ずお坊さんの衣装である「法衣」を着て現場に立つようにしています。またデイサービスのフロアの中心部に大きなお釈迦様の仏像を設置する、お彼岸やお盆などの仏教行事を大切にするなど、お寺だからこそできることもたくさん取り入れていますね。

デイサービスでの法話の様子

デイサービスでの法話の様子

7.お寺が介護施設を運営する3つのメリット

――お寺が介護施設を運営するメリットは何でしょうか。

お寺が介護施設を運営するのは、良いことばかりだと感じています。なかでも大きな3つのメリットについてお話すると、まずは檀家さん(檀信徒)との関係性が深まることが挙げられます。近年は檀家さんの高齢化が進んでいるため、お坊さんとしてお家に訪問した際に、「段々膝が痛くなってきた」「重いものを持つのが辛くて買い物がしんどい」などのお話をじっくり聞かせていただき、生活支援に繋げることもあります。また他にも、介護をしている檀信徒の方と介護の大変さを共有できることもメリットだと感じています。介護の大変さは、ある程度知識がないと難しいものです。そのため介護の資格を持ったお坊さんが訪問することで、介護に関するお話をじっくりと聞くことができるのです。

2つ目は、お寺やお坊さんのイメージアップができることです。一般的にお坊さんというと、堅苦しかったり気難しかったりして、口を開けば説教ばかりするイメージがあるかと思います。しかし当院には庶民的なお坊さんが多く、今では介護スタッフも、お坊さんに対して親近感を持ってくれるようになりました。介護という無くてはならない仕事を通して、お寺やお坊さんをより身近な存在として感じていただけることは非常に嬉しいと感じています。

3つ目は、お寺が活性化することです。当然ですが、介護事業を始めるまでは、お寺で働いているスタッフはお坊さんだけでした。しかし今ではケアマネジャーや歯科衛生士、栄養士など様々な専門職の方が働いているので、多様性によってお寺が活性化し、組織としての力や連帯感が生まれるようになったと感じています。これはお寺にとって、本当に大きなプラスになっていますね。

8.介護拒否にお坊さんが役立つケースは多い

――利用者さんからの反応はいかがですか。

介護拒否にお坊さんが役立つケースは多いので、その点は喜んでいただけています。認知症の方で介護を拒否されたり、介護職の方とうまくコミュニケーションが取れなかったりするケースも多いのですが、お坊さんが介入するとスムーズに受け入れてくださることも多いのです。

ただ、お坊さんであるが故のお叱りを受けてしまったこともあります。以前、訪問介護にてある利用者さんの入浴介助をしている際に、この後でお通夜に出席する予定があることを口走ってしまったのです。すると利用者さんが「縁起でもない!」と言って怒り出し、サービスが途中で中止になってしまったことがありました。また「お坊さんなら何でもしてくれそうだ」と過度な期待をされ、対応外のサービスを要求されたこともあります。丁寧にお断りすると、「お坊さんなのにそんなこともできないのか」とお叱りを受けたこともありました。上手くいかないこともありますが、これからも多くの方に喜んでいただけるように、お坊さんであることを活かした介護ができればと考えています。

施設の周囲を散歩するお坊さんと利用者さん

施設の周囲を散歩するお坊さんと利用者さん

9.今後は他のお寺のサポートもしていきたい

――今後の展望を教えてください。

この西栄寺は大阪市内に7ヶ所、それから兵庫県に3ヶ所、東京都に1ヶ所あるのですが、できればこの各拠点に訪問介護や居宅支援事務所などを併設していければと考えています。また、これから介護事業にチャレンジしたいお寺のお手伝いもしたいです。現在宗教法人格を持っているお寺は全国に7万5,000軒ほどあると言われており、これは約6万軒あると言われているコンビニよりも多い数字です。お寺にはそれなりに広い敷地や趣のある建物、時間に余裕のある宗教者がいるので、これを上手に活用すれば大きな社会資源になると感じています。しかしそれをどのように活用して良いか分からないと感じているお寺は多いため、そういったお寺のサポートができれば嬉しいですね。

取材・文/タケウチ ノゾミ 編集/イージーゴー

お盆法要と盆踊り

恒例のにこぽんお盆法要を勤修し、その後、盆踊りを開催しました。
節の軽快さに楽太鼓の響き、こんなにも盛り上がるとは思いませんでした。
みんなが笑顔で楽しむ、改めて〝お祭りの力〟を実感しました。

お盆という不思議

わたしたちは、ご先祖や亡き人が、どこにいて、どんなふうにお過ごしになっているかということを思い詰めるまではしませんが、それでも時に、普段の暮らしの一片で、その存在を至極身近に感じる瞬間があったり、また、もう会うことができない寂しさをあらためて痛感したりします。このような故人に対する想いは、遺族である私たちには共通しています。とりわけ、この想いが〝お盆〟という期間になりますと「故人が帰ってくる」という切実な愛惜が湧き上がり、一様にお盆室礼の型に習い、お仏壇が有ろうが無かろうが、お迎えの準備万端整えて、ご先祖や亡き人の一時帰宅を待ち望みます。さらに、滅多に帰省できない遠方で暮らす子供や孫たちも〝お盆休み〟よろしくこの時ばかりと、お供物を土産に携えてやってきます。このお盆という時期にわたしたちは、なぜここまで亡き人への想いを形にするのでしょうかと、よくよく考え廻らしてみても理屈ではまったく説明できない不思議さと、非合理なことが苦手な現代人でも「お盆だけは!」と言ってお坊さんに読経を依頼する健気な想いで営まれるのがお盆であります。お盆の日中は〝せみ〟が鳴き、夕暮れほどなく〝ひぐらし〟が鳴き始めます。夕べに供えたお線香の香りがほのかに漂うなか、子供や孫たちのにぎやかな声とともに、夕食をつくる音が聞こえてきます。もしこの場に「亡き人がいてくれら・・・」と想うと切ない気持ちと同時に、ありふれた日常にこそある本当の幸せが見えてくる瞬間であります。お盆という仏事をを営む大切な意味はここにあるのかもしれません。

ヘルパーミーティング

訪問介護事業課のヘルパーミーティング。
議題は〝訪問介護の急変時対応〟と〝事故発生または再発防止〟に関して。
そんなことよりも、ミーティング後の〝おやつタイム〟が最も重要なテーマです!

真剣なミーティングです

家族会

サービス付き高齢者向け住宅〝はいにこぽんのいえ〟の家族会を開催しました。
当施設は14居室しかなくサ高住としては極めて小規模です。その分、ご入居者のご家族もみなさん顔見知りになり、大きな家族のような親密さが生まれます。家族会では、職員も一緒に座って昼食をとりながらさらなる親睦を深め、支援の向上に繋げることを目指します。